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日本酒は大好きだけど、実は日本酒については詳しく知らない。という方が多いのではないでしょうか。
お店で日本酒を選ぶときや、友達に自慢するときに役に立つ(かもしれない)日本酒のちょっとしたマメ知識を紹介します。
お酒の種類にもよりますが、製造年月日より約半年間は美味しくお飲みいただけます。しかし、お酒を光の当たる場所や温かい部屋の中などに置いたままにしていると、劣化が早まってしまいますので、ご注意ください。
お酒を長持ちさせるには、『光に当てない』・『涼しい場所で保存する』・『空気に触れさせない』の3つが重要です。光を通さないアルミホイル等で包み、冷蔵庫で保存すると最低2年くらいは品質を保持できます。
名称 | 使用原料 | 精米歩合 | 香味などの条件 |
---|---|---|---|
吟醸酒 | 米、米麹、醸造アルコール | 60%以下 | 特有の吟香あり。 酒質滑らか。色沢が特に良好。 |
大吟醸 | 米、米麹、醸造アルコール | 50%以下 | 特有の吟香あり。 酒質大変滑らか。色沢が特に良好。 |
純米酒 | 米、米麹 | 70%以下 | 清酒。深く濃い味わい。 |
純米吟醸酒 | 米、米麹 | 60%以下 | 清酒。ソフトな香りで深い味わい。 酒質滑らか。色沢が良好。 |
純米大吟醸酒 | 米、米麹 | 60%以下 | 清酒。ソフトな香りで深い味わい。 酒質滑らか。色沢が特に良好。 |
特別純米酒 | 米、米麹 | 60%以下 | 清酒。 純米酒の醸造に特別な製造方法を用いたもの。 |
本醸造酒 | 米、米麹、醸造アルコール | 70%以下 | 香り、色沢が良好。 |
特別本醸造酒 | 米、米麹、醸造アルコール | 60%以下 | 本醸造酒の醸造に特別な醸造方法を用いたもの。 |
普通酒 | 米・麹・ 醸造用アルコール・醸造用糖類 | 70%以上 | 上記以上の醸造用アルコールを添加したもの。 または、醸造用糖類等を含んでいるもの。 |
日本酒の味を表現するのには、「甘口」「辛口」の2種類があります。日本酒度とは、その日本酒の甘口・辛口を判断する尺度のことです。
±0を基準とし、数値がマイナスのときは「甘口」。数値がプラスのときは「辛口」となります。
大体の目安としては、下の表を参考にしてください。
超辛口 | 辛口 | やや辛口 | 中口 | やや甘口 | 甘口 | 超甘口 |
---|---|---|---|---|---|---|
+6.0以上 | +3.5〜+5.9 | +1.5〜+3.4 | −1.4〜+1.4 | −1.5〜−3.4 | −3.5〜−5.9 |
−6.0以上 |
日本酒は燗でも冷やでもおいしい飲み物ですが、お酒によって冷酒に向く酒、お燗にしておいしい酒などがあります。少し手間をかけるだけでより一層日本酒を美味しくいただくことができます。
呼称 | 温度 | 温度の目安 | 香りや味わいの特徴 |
---|---|---|---|
飛び切り燗 | 55℃以上 | 持てないほどではないが、持った直後に熱いと感じる。 | 香りが強まる。 辛口になる。 |
熱燗 | 50℃ | 熱く感じる。徳利から湯気が見える。 | 香りがシャープになる。 切れのよい辛口になる。 |
上燗 | 45℃ | 数秒間持つとやや温かい。注ぐと湯気が立つ。 | 香りがキリッと締まる。 やわらかいが引き締まった味わい。 |
ぬる燗 | 40℃ | 体温と同じくらいの感じで、熱いとは思わない程度。 | 香りが最も大きくなる。 ふくらみのある味わい。 |
人肌燗 | 35℃ | 体温より少し低く、「ぬるいな」と感じる程度。 | 米や麹のよい香りになる。 さらさらとした味わい。 |
日向燗 | 30℃ | 体温よりは低い印象。温度が高いとも低いとも感じない。 | 香りが引き立ってくる。 なめらかな味わい。 |
室温(常温) | 20℃ | 手に持つと、ほんのりと冷たさが伝わってくる程度。 | やわらかな香り。 味わいはソフト。 |
涼冷え | 15℃ | 冷蔵庫から出してしばらく経った温度。 ひんやりとしてはっきりと冷たさを感じる。 |
華やかな香り。 とろみのある味わい。 |
花冷え | 10℃ | 冷蔵庫に数時間入れておいた温度。 壜に触れるとすぐに冷たさが指に伝わる。 |
香りはやや閉じ気味で、器の中で開いてくる感じ。 まとまりのある細やかな味わい。 |
雪冷え | 5℃ | 氷水に浸して充分に引き締めた冷たさ。 冷たく、冷気が見え、壜に結露が生じる。 |
香りはあまり立たない。 味わいも冷たい感触に隠れる傾向に。 |
どのお酒をどんな時に飲んだら良いか、下の表を見て参考にしてください。
あくまでも目安ですので、決まった時に飲まなければいけないわけではありません。料理に合う酒を選び、飲みたいときに飲むのが一番おいしい飲み方です。
温度 | 飲み時 | タイプ |
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冷酒 | 食前 (料理に箸をつける前に口を潤し、食欲を増進させるために飲む) |
低アルコール酒 アルコールの低いライトタイプ |
生酒・大吟醸 口当たりのみずみずしいフレッシュなタイプ |
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冷酒・常温両用 | 食前・食中間 (料理を引き立て、かつ酒の旨さを引き出すために飲む) |
大吟醸・純米吟醸・吟醸 華やかな果実香をまとったフルーティなタイプ |
吟醸・本醸造 すっきりしたスマートな辛口タイプ |
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純米吟醸・吟醸・本醸造・生貯蔵酒 雑味の少ないソフトな甘辛中間型タイプ |
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純米吟醸・吟醸・純米酒 ふくよかな旨口タイプ |
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常温・燗両用 | 食中・食後 | 純米酒・四段仕込 濃厚な甘口タイプ |
純米酒 醇味に富んだコクのあるタイプ |
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純米酒・山廃木元仕込 酸味や苦味を沈ませた 奥行きのあるタイプ |
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食後 (料理の余韻を楽しむとともに、食事の満足感を高めるために飲む) |
長期熟成酒 熟成感のあるタイプ |